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校長よりご挨拶

今問われる英智(叡智)の教育

人間は、太陽や星の運行、四季の移り変わりなど自然界の秩序̶自然の法則を知ることによって、海も渡れるようになり、食べ物を育てることにも成功しました。このことは、「知識」(Knowledge)と技術によって高度の文明を築いたギリシャ人やローマ人にとっては自明のことでしたが、彼らは宇宙の秩序を神と同一視し、神の正義に通じる人間の叡智や倫理が知識と技術を正しく導くことも信じていました。彼らはそれゆえに、「教育」を何より大切に考えたのです。

人が「知恵」(Wisdom)の声に耳を傾け、モノを作ることの意味を問う根元的な問いをなおざりにしないことは、時代がどんなに変化しようとも重要なことです。高度成長社会が、同時に自然破壊、経済危機をも生み出したことをまつまでもなく、知識基盤社会と言われる今の時代がはらむ課題がここにあります。人が「知恵」の声に耳を傾けて「知識」を善用する意思を重要視する「教育」の重要性が納得できます。

知識基盤社会において、クリティカル・シンキングやPISA型学力が重視される背景には、「学問」の在り方の問い直しがあると言っても過言ではないでしょう。「学問」(「学ぶこと」と「問うこと」)の意味を考えるとき、「Knowledge is Power.」だけを唱えるのではなく、それを善用する個々人の「知恵」(Wisdom)こそが、求められているのです。

「知恵」(Wisdom)の恵みは、「問う」ことから始まります。3歳児の知恵の芽生えが、その驚くべき事実を示しています。知恵の発達は、まさに3歳児のように「問う」こと、「なぜ」の連発から始まるのです。しかも、この年齢の子どもは人間を越えた超自然的な「在る」存在を自然に受け入れています。このような発達段階を見逃すことはできません。旧約聖書のシラ書に記された、

「主への畏敬と知恵こそは、平和をもたらす神の賜物、神を愛する者に誇りは増し加わる。」

ということが納得されるのです。

だからこそ、青年期の高校生たちに、この3年間で学問の基礎基本を学びきることは、「知恵」に裏付けられた「問う」こと、それによって「知識」を善用する自分を育むことだと示唆し続けることが肝要だと思います。そしてこれこそが、本校の叡智の教育です。「学校は勉強して人として賢くなるところ」と繰り返し子供たちに話しているのはこのためです。賢さとは、知恵に裏付けられた知識と技術を、世のため人のためになるよう福音的な社会建設にむけて駆使することなのです。

聖ウルスラ学院英智高等学校
校長  伊藤 宣子

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