ヘチマとツルレイシ
本日久々に出勤してみると,3年生がベランダで育てているヘチマとツルレイシがお盆前に比べて大きく成長していました。右の写真がヘチマ,左がツルレイシです。
本校は教育課程特例校のため,理科と社会について2年生から先取り学習を実施しています。ヘチマとツルレイシも4年生で学習する理科の「あたたかさ」と「生き物」に関連する単元で栽培,観察しますが,本校では3年生で学習しています。
余談ですが,ヘチマとツルレイシといえば,グリーンカーテンとしての活用が一番馴染み深いのではないでしょうか?
十分に葉が茂ったグリーンカーテンは,日差しの熱のエネルギーを約80%カットする遮蔽効果があります。すだれの遮蔽率は50~60%,高性能遮蔽ガラスでも55%程度とされているので,自然のパワーもなかなか侮れませんね。また,植物は水を吸い上げ,主に葉から水分を蒸散させます。これは6年生で学習します。その時に葉の周りの空気の気化熱を奪うことで,葉の温度上昇が抑えられます。グリーンカーテンは単純に日陰をつくるだけでなく,室内への放射熱も抑えてくれます。熱に関する知識は,中学校の学習内容です。
※放射熱…物体から物体に電磁波のかたちで伝わる熱のこと。
ツルレイシの花をよく観察すると,花の形が2種類あることに気がつきます。花の根本の部分に膨らみあるのが「雌花」,花の中心部分に黄色いおしべがあるのが「雄花」です。これは5年生で学習します。
ツルレイシの雌花の根本の膨らみが成長すると,写真のようになります。ツルレイシは一般には「ゴーヤ」として食べられていますね。青々としておいしそうです。
こうして一つの植物をとってみても,それぞれの学年に応じた学びがあるように,本校は小中一貫校として子どもたちの発達段階に応じた教育をきめ細やかに行っています。
参考:グリーンカーテンプロジェクト – COOL CHOICE – 環境省
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/green/index.html